2023年2月下旬にスウェーデンの王立工科大学(KTH)及びSeaTwirl社を訪問させていただきました。

　KTHでは風洞実験の様子や大型帆船の模型などを見学させていただきました。博士課程の方が風洞実験を研究していらっしゃており、さまざまな工夫をして現実のモデルを風洞ないで再現していらっしゃっていました。こういった緻密な工夫を積み重ねていくところは、私は実験を行う研究ではなく、計算機を用いたシミュレーションしか行なっていませんが、少し通ずるところがあり、感心させられました。またKTHの大学内は広いラウンジのようになっており、さまざまな研究室の人々が集い、意見を交換できるようになっていたことも印象的でした。

　SeaTwirl社の訪問では垂直軸型洋上風力風車の実地試験の様子及び新型のより大きな洋上風力の制作現場を見学させていただきました。私は卒論研究では新たな設計コンセプトの案をもとに研究を進めていましたが、実際の洋上風車の製作がどのようなものであるかは見学させていただいたことはなかったので勉強になりました。

　最後にSeaTwirl社のオフィス内で私の卒論の研究発表をさせていただきました。今回の研究ではうまくいっていないこともあったため、そこについて言及されましたが、今後の課題及び突き詰めないとならない場所はより明確になったと感じました。

　今回の訪問を通して私は多くの知見を得ることができました。大学院の研究ではこれらの経験を活かしてより一段階進んだ研究を行なっていきたいと思いました。